N project/N project リニューアルオープニング展として6月9日(金)より 大坪晶の個展「カーテンの向こう側」を開催

NUKAGA GALLERY OSAKAがN projectに名称を改めリニューアルオープン。

この度NUKAGA GALLERY OSAKAはN projectに名称を改め、2023年6月9日(金)から6月29日(木)までリニューアルオープニング展として、大坪晶の個展「カーテンの向こう側」を開催いたします。

大坪晶(おおつぼ あきら)は、臨床心理学を学んだ後、プラハ工芸美術大学で現代美術としての写真を学び、2017年より接収住宅とそこにまつわる歴史の痕跡をテーマとした「Shadow in the Houseプロジェクト」を主導しています。戦後の生活文化の変容の起源を探り、高度経済成長期へいたる外来文化の受容と葛藤の過程を、室内の痕跡から探ることを目的に、ファウンドフォトやアーカイブ映像、公文書の分析や研究、またそれらと共に自ら撮影した写真を用いた作品を他領域の専門家らと協業しながら制作しています。

大坪は本プロジェクトにおいて、インタビュー、アーカイブ資料の調査を背景に、邸宅内でダンサーと協同し、写真作品として4×5カメラによって長時間露光によって撮影し、室内で蠢く身体(ダンサー)の痕跡を「影」として写し込む作品制作を行っています。その舞台として、GHQに接収された個人邸宅に着目し、これまでに岡山、広島、鳥取、兵庫、京都、愛知、東京、埼玉でリサーチと撮影を行いました。

第二次世界大戦後、日本の主要都市で占領軍による個人邸宅の接収が組織的に実施され、リサーチが入った後、住人は家を明け渡し、3~10年の後に返還されました。接収の痕跡として、壁へのペンキの塗布、畳からフローリングへの張り替え、電気やガス設備の設置、下水処理や暖房の整備などがあげられます。その痕跡を丁寧に辿ると、この接収が戦後日本の生活様式に大きな変革をもたらしたのと同時に、一律な規格ではなく和と洋の相克のなかで模索されたことがわかります。 接収解除後、それらの家の多くは元の持ち主に返還されましたが、個人所有であることから多くが取り壊されつつあり、当時のことを記憶している人々も失われつつあります。

本展では、アメリカ人女性推理作家ヘレン・マクロイ(1904-1994)の短編のタイトル「カーテンの向こう側」を借り、隔てられていた二つの文化体系が戦後の接収により急速に伝播していった痕跡を、写真や映像インスタレーション作品を通じ、史実や政治の背後に隠された住宅という個人の歴史に焦点を当て、見えない記憶と共に可視化することを試みます。写真作品「Shadow in the House」シリーズに加え、今年アップデートされた最新版の映像インスタレーション作品を展示致します。

是非、リニューアルしたN projectの空間にてご高覧ください。

■開催概要
大坪晶「カーテンの向こう側」
会期:2023年6月9日(金) – 29日(木)
開廊時間:月-金10:00-17:00 土曜11:00-18:00 日曜休廊
オープニングレセプション:6月9日(金)16:00-18:00

■会場
N project
〒530-0047 大阪市北区西天満5-8-8 2F
JR東西線「大阪天満宮駅」/ 大阪メトロ谷町線・堺筋線「南森町駅」
1番出口から徒歩5分

■お問い合わせ
N project 担当:長井・北川
E-mail: info_osaka@nukaga.co.jp Tel: 06-6362-1038
Web site: https://n-project.art Instagram: @n_project_nukaga

リリース元:N project
URL:https://n-project.art


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