USCIジャパン/横隔膜ペースメーカーにて横隔膜ペーシング治療を実施中の後天性中枢性低換気症候群の患者様、ペーシングによる呼吸管理が順調に経過

~呼吸補助の新しい選択肢~

2022年8月、外傷による後天性中枢性低換気症候群の患者様に対して国内初となる横隔膜ペースメーカーの植込み手術が大阪急性期総合医療センター(所在地:大阪市住吉区)行われました。植込み手術後に同センター リハビリテーション料 土岐 明子 医師にて人工呼吸器からの一時的な離脱を目標として、横隔膜ペーシングによる呼吸のトレーニングが開始され、順調に経過し、転院されました。今月に在宅へ移行されました。
担当医の土岐 明子 医師は、「植込み直後は安定していなかったが、人工呼吸器の補助のもと徐々にペーシングに慣れていき、換気量も増えてペーシングのみで呼吸ができるようになった」と話されています。

今回、植込みが行われた横隔神経電気刺激装置「NeuRx(ニューアールエックス)横隔膜ペーシングシステム」(以下 NeuRx)は、現在国内において横隔膜ペーシング治療を行う医療機器として唯一承認を受けている製品です。

■横隔膜ペーシングシステム「NeuRx」
現在国内で横隔膜ペーシング治療への使用において、承認を受けている製品は唯一NeuRxのみとなっております。本品は「横隔神経の電気刺激により横隔膜の収縮が可能な、人工呼吸器に依存する(1)脊髄損傷、(2)中枢性低換気症候群」の患者様が適用の対象となります。横隔膜に植込まれた電極に電気刺激が送られて、横隔膜が収縮することで呼吸補助を行います。電極の植込み手術は、腹腔鏡を用いて2時間程度の所要時間で、比較的低侵襲に行うことが可能です。電極は横隔膜に左右2本ずつ経皮的に植込まれ、体外式のペースメーカーにより電気信号が送られます。術後にコンディショニングと呼ばれる横隔膜ペーシングの設定調整や使用時間を徐々に延長し、在宅での管理が可能となります。本品を使用している間は、人工呼吸器を一時的に離脱することが可能となり、患者様のQOLが大幅に改善されることが期待されます。

体外式のペースメーカーは、小型で携帯性に優れており(重さ:約250g、サイズ:8cm×13.7cm×3.4cm)、外出も容易となります。駆動には市販の単2サイズのアルカリ乾電池やリチウム乾電池が用いられることから、生命維持装置として課題の一つである災害時の電源確保といった点においても容易に対応が可能です。NeuRxは、モータ等の駆動が無いことから、これまで人工呼吸器の音が気になっていたような場面でも周囲を気にすることなく使用することができます。また、介護者様にとっても吸引回数が減るなど、人工呼吸器と比較してケアの負担軽減が期待される機器であります。

今回、NeuRxは国内で初めて横隔膜ペーシング治療用の医療機器として薬事承認を取得し、保険収載されたことで、これまで人工呼吸器という手段に頼らざるを得なかった脊髄損傷や中枢性低換気症候群の患者様の呼吸管理において、経済的負担も最小限に抑えながら、新たな治療の選択肢を提供することが可能となりました。

【会社概要】
会社名 : USCIジャパン株式会社
所在地 : 〒151-0053 東京都渋谷区代々木3-28-6
設立  : 1999年4月
代表  : 代表取締役 森 清隆
事業内容: 医療機器の輸入・製造・販売
URL   : http://www.usci.co.jp/

リリース元:USCIジャパン
URL:https://www.usci.co.jp/


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