スクリムテックジャパン/「タフネスコネクター」を用いた木質ラーメン構造が「奨励賞」及び「産学官連携特別賞」受賞

~第35回中小企業優秀技術・新製品賞発表~

りそな中小企業振興財団日刊工業新聞社主催の第35回中小企業優秀技術・新製品賞の発表がこのほど行われ、「タフネスコネクター」を用いた木質ラーメン構造が「奨励賞」及び「産学官連携特別賞(大分大学 田中圭准教授)」を受賞しました。
本構造の接合部は高耐力・高剛性・高靭性性能を持つタフネスコネクター(靭性型GIR)と、キューブコネクター(箱型金物)・六角ボルト・高ナット・GIR(M30)で構成されており、工場で接着剤注入まで完了し、接合金物を木材に取り付けた状態で現場搬入。現場ではナット締め若しくは六角ボルトを取付けただけの簡単な乾式施工。ナット締めの際、キューブコネクターには四方に空間が設けられており、三方向から締められるという利点も兼ね備えています。乾式のため施工性に優れており、工期短縮できることから非常にコストメリットがあります。

開発経緯として、従来からGIRは高剛性・高耐力な接合方式として、非住宅の木造建築物の接合金物として使用されてきましたが、一方で靭性性能がないことにより、構造設計を行う際に非常に高い安全率を求められ、非効率な設計を行わざるを得ない状況にありました。その為、今回の開発にいたっては、GIRに靭性性能を付加することにより、接合部としての性能評価を向上させ、効率的な設計を行える接合方式を実現し、さらにキューブコネクターを用いることで施工の簡略化も図りました。
今後はこれまでS造・RC造で建てられていたビルの木造化を可能にし、特に4~5階建てビルの木造化に大きく寄与できるものであり市場性は非常に高いと予想しています。
株式会社スクリムテックジャパン(本社:福岡県筑紫野市、代表取締役:河野 泰之)

工法の特長
1.簡易施工
柱・梁材のGIR及びタフネスコネクター、キューブコネクターは、工場で取り付けた状態で出荷。現場ではナット締めを行うのみの乾式施工とし、工期短縮を実現した。
2.高性能
柱脚及び梁接合部には従来のGIRの性能に靭性性能を付加したタフネスコネクターと、終局まで剛体の性能を発揮するキューブコネクターを使用することで、高性能なラーメンフレームを実現した。
3.コストダウン
使用する部材を、幅120 or 150mm、材成300,450,600,750mmの計8種類に限定し、使用部材の統一化を図ることによりコストダウンが可能となる。
4.構造計算の簡易化
上記の部材統一化により、各部材断面の曲げ耐力及び回転剛性を明示することが可能となる。また、タフネスコネクターが靭性性能を有するため、C0=0.2での設計も実現し、S造の構造設計と同等の設計で木造の設計を行えるシステムとした。
5.部材の再利用
本システムの接合部は、1項で述べたようにボルト締めのみの施工とすることにより、解体についても容易に行うことが可能となる。
さらに、解体した部材はそのまま再利用できる仕組みとすることを開発コンセプトとしている。

接合金物内容・・・タフネスコネクター・キューブコネクター・六角ボルト(M30)・高ナット・GIR(M30)
一般財団法人日本建築センターにて評定取得

問い合わせ先
本社
福岡県筑紫野市美しが丘北2-4-7
TEL:092-919-8006
東京事務所
東京都千代田区紀尾井町3-29 グルックハイム紀尾井町5003 TEL:03-5212-8001
大阪事務所
大阪府大阪市北区松ヶ枝町7-7 日宝松ヶ枝町ビル3F
TEL:06-4801-8120

会社概要
社名: 株式会社スクリムテックジャパン
本社所在地: 福岡県筑紫野市美しが丘北2-4-7
代表取締役: 河野 泰之
事業内容: 木造接合金物及び関連商品の販売
設立:平成19年12月7日
HP: https://www.scrimtec.co.jp

リリース元:スクリムテックジャパン
URL:https://www.scrimtec.co.jp


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