香港貿易発展局/2つの主要ヘルスケアイベント「アジア・グローバルヘルス・サミット(ASGH)」&「香港国際メディカル&ヘルスケア・フェア」が盛況裏に閉幕

~ヘルスケア業界の最新動向を包括的に討議、ヘルスケアハブとしての香港の展望語る~

第4回「アジア・グローバルヘルス・サミット(ASGH)」(香港特別行政区政府(HKSAR)と香港貿易発展局(HKTDC)共催)では、世界各国の政策立案者、国際的な医学・科学の研究者や専門家、業界のビジネスリーダーなど世界的な登壇者によって、医療・ヘルスケア分野の最新動向や共通課題について活発な討議が行われるなか、総勢2,800人以上が40の国と地域から参加されました。また、同時開催の第15回「香港国際メディカル&ヘルスケア・フェア」には、60の国と地域から1万2000人以上が来場し、ヘルスケア分野における新たなビジネス機会を提供する場となりました。これらの2つの主要なヘルスケアイベントは、「インターナショナル・ヘルスケア・ウィーク(IHW)」の旗艦イベントとして、香港コンベンション&エキシビションセンター(HKCEC)開催され、保健・医療イノベーションを推進されると共に、香港が医療イノベーションの先駆的な拠点であることが証明されました。

世界のヘルスケア業界リーダーが一堂に会す ヘルスケアの未来および最新動向を包括的に討議

サミット初日の5月16日、香港特別行区政府の李家超(ジョン・リー)行政長官による開会の辞とテドロス・アダノム世界保健機関(WHO)事務局長によるビデオメッセージで盛大に幕を開けた本サミットには、80名以上の国際的な医学・科学の研究者や専門家、ビジネスリーダーや投資家など、世界中のヘルスケア業界の代表者が「Innovation・Inclusion・Impact(革新・包括・影響)」をテーマに、ヘルスケアの革新、神経科学、精密医療、中医学の最新動向およびヘルスケア開発と投資の見通しなど様々な議論を展開しました。

基調講演では、香港政府の盧寵茂(チョンマウ・ロー)医務衛生局局長は、ヘルスケア分野における香港の展望と役割について次のように語りました。「香港は今後10年間、医薬品登録の改革とバイオ医学研究を革新する道を歩むでしょう。政府の支持、政策革新、そして新旧の医療技術を統合し、優位性を強化した香港は、すべての挑戦を乗り越え、ヘルス・医療のイノベーションハブに成長します。」

続く第2の基調講演では、2006年のノーベル化学賞受賞者であるロジャー・コーンバーグ教授が登壇し、最新のバイオテクノロジーの進展について講演し、「現在、研究を制限している最大の要因は財政支援です。香港政府は近年、重要なステップを踏み出し、基礎研究のための研究センターに60億香港ドル(約1205億円)を投資する計画を発表しました。これは素晴らしい始まりですが、ここで終わるべきではありません」と強調しました。

日本からは、会期初日(5月16日)のプレナリーセッション「Advancing Healthcare with Artificial Intelligence (人口知能によるヘルスケアの進歩)」に、株式会社AIメディカルサービスの多田智裕代表取締役CEO が登壇し、アジアにおけるヘルスケア革新および医療分野におけるテクノロジーとデジタルヘルスの役割、また製薬会社、バイオテクノロジー新興企業、研究機関のパートナーシップやコラボレーションの可能性について討論しました。会期二日目(5月17日)のプレナリーセッション「Advancing Healthcare in Asia Through Innovation(イノベーションによるアジアのヘルスケアの進歩)」には、エーザイ株式会社岡田安史代表執行役COOが登壇し、「香港は東アジアとASEANにとって重要なハブであり続け、科学、技術、金融、経済の発展において重要な役割を果たしている」と述べました。

交流と協業を促進 ディール・フロー・マッチメーキング・セッション

投資受入れ委を希望する企業と投資先を探す投資家を繋ぐ「ディールフロー・マッチメーキング・セッション」では、ベンチャーキャピタル、プライベートエクイティ会社、ファミリーオフィスを含む投資家とヘルスケア投資プロジェクトを紹介し、計360件の商談セッションが実施されました。また、650以上のビジネス商談も行われました。

「香港国際メディカル&ヘルスケア・フェア」 ヘルスケア産業の交流・協業の場を提供

同サミットと併行して、香港貿易発展局主催、香港医療・ヘルス機器産業協会(HKMHDIA)共催の「香港国際メディカル&ヘルスケア・フェア」が5月18日まで開催されました。香港の6つの大学、香港科学園(HKSTP)、ヘルスケア企業など、8つの国と地域から約300社が出展し、最先端の医療技術、医療機器など多彩なヘルスケアソリューションが世界中から訪れる来場者に向けて紹介されました。

日本からは、独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ)、株式会社シュガーレディ、エクレール株式会社の3社が出展されました。日本貿易振興機構(JETRO)は、革新的なオンラインプラットフォーム「Japan Street」を通じて最新の医療および高齢者ケア製品を紹介し、世界中のユーザーが高品質な日本の医療および高齢者ケア製品の簡単な模索、アクセスを可能にします。また、株式会社シュガーレディは、定期購入の健康食品を紹介しました。同社が提供する、職場の食事改善のためのサブスクリプション・フードサービス「My Office Cafe」は、月額HK$2,300からのサービス利用料で、企業は従業員に便利で手頃な価格の美味しい食事を提供します。株式会社エクレールは口腔衛生のための、電動歯ブラシなどのオーラルケア製品を紹介し、参加者から高い評価を得ました。

中国本土から、3回目の参加となるVVFLY Electronics 社は、AI機能を搭載した、いびき防止デバイスなどの睡眠健康製品をプロモーションしました。同社のセールスディレクターであるリリー・リー氏は、東南アジアと南アジアの市場に進出に先立ち、本展示会への参加に非常に満足していると述べました。「インドのバイヤーが初日に1000台の呼吸器を購入し、その売上合計額は15万〜20万米ドル(約2350万〜3140万円)となりました。その後、タイ、マレーシア、フィリピンのバイヤーからも注文を受け取り、合計で約500台の呼吸器に達し、私たちの期待を上回る結果となりました。」

今回初めて同展示会に参加したカザフスタンの製薬会社Amanat LLP社は、カザフスタン、キルギス、中央アジアなどの近隣地域に広範な流通網を持っています。同地域では喉頭癌の増加に鑑み、即座の治療を促進する迅速な診断ツールが求められています。同社副社長を務めるアゼール・アボカバ氏は、「本展示会でAIを活用した診断ソリューションを提供する香港の出展者を見つけました。これにより地域の医療および検査専門家の不足を緩和することが可能になります。バイヤー側もまた、ソリューションをローカルカスタマイズし、出展者と協議を続ける予定です。その潜在的なプロジェクト価値は1000万米ドル(約15億7千万円)を超える可能性があります。」

同展示会はEXHIBITION+ハイブリッド形式にて開催されており、5月25日まで、Click2Match(オンライン)とhktdc.com Sourcingを通じて調達や商談を引き続きご利用いただけます。

【公式サイト】
■インターナショナル・ヘルスケアウィーク:https://internationalhealthcareweek.hktdc.com/en
■アジア・グローバルヘルス・サミット:https://www.asiasummitglobalhealth.com/conference/asgh/en
■香港国際メディカル&ヘルスケア・フェア:https://www.hktdc.com/event/hkmedicalfair/en

写真ダウンロード: https://bit.ly/4bJHOms

《メディアからのお問い合せ窓口》
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香港貿易発展局
東京事務所 広報担当 村瀬 電話: (03) 5210-5850  Email: emi.murase@hktdc.org

【香港貿易発展局について】
香港貿易発展局 (HKTDC) は1966年に設立された公的機関であり、香港の貿易の促進、支援、発展を担っています。香港貿易発展局は中国本土の13カ所を含めて世界50カ所に事務所を設置し、香港が双方向でのグローバルな投資とビジネスの拠点となるよう尽力しています。香港貿易発展局は中小企業を主な対象に、中国本土および国際市場におけるビジネスチャンスを創出するため、展示会、国際会議、ビジネス使節などを運営・実施しています。また、最新の市場分析や製品情報を、貿易関連のデジタルニュースなどのチャネルを通じて提供しています。
詳しい情報は公式サイト:www.hktdc.com/aboutus(英語)、www.hktdc.com/Japan (日本語)をご覧ください。

フェイスブックを通じて日本語での情報発信も行っています。
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リリース元:香港貿易発展局
URL:https://japanese.hktdc.com/ja/


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