SMOLT/SmoltがSTI for SDGs アワードで科学技術振興機構理事長賞を受賞

SMOLT

株式会社Smolt(宮崎市、代表取締役 上野賢)が科学技術振興機構(JST)が創設したアワード、「STI for SDGs」で40件の応募の中から科学技術振興機構理事長賞を受賞しました。

本アワードは科学技術イノベーション(Science, Technology and Innovation:STI)を用いて社会課題を解決する地域における優れた取り組みを表彰することで、当該取り組みのさらなる発展や同様の社会課題を抱える地域への水平展開を促し、持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)の達成に貢献することを目的として、令和元年度に創設したものです。

<受賞の取り組み>
受賞団体:株式会社Smolt、宮崎大学
取り組み名:サクラマス循環養殖による温暖化対応種の開発とイクラの持続的生産

概要:世界的な漁獲量の増加や温暖化に代表される環境変化により、水産資源の確保および持続的な利用はSDGs目標14として掲げられ、大きな課題となっている。また、日本は海水温の幅の広さによる大きな漁場があり、多様な魚種が存在するが、その保全も課題となっている。
本取り組みでは、海水温のモニタリング技術、種苗の形質評価技術、海水への馴致方法などの技術の組み合わせにより、宮崎県での淡水環境と海水環境を用いた循環養殖によるサクラマスの完全養殖手法を確立し、魚肉および魚卵の持続的生産を可能にした。また、独自の選抜交配により、地球温暖化へ対応した品種の開発を進めている。本取り組みにより、既存の海の養殖ではオフシーズンとなる冬場でも設備をサクラ
マスの養殖に活用することができ、漁業版「二毛作」も可能となるほか、生産した魚卵(イクラ)についてもブランド化に成功している。

受賞理由:本取り組みは、天然物志向の強い日本において、天然物を保全し養殖へシフトする世界的な流れに沿った新しい息吹を感じられる。また、地域に根ざした独自の研究を事
業化し、地元の生産者ともしっかりとしたコミュニケーションを取りながら、パートナーシップによって成果を出している。加えて、養殖場を持たないファブレスな事業展開や、既存の養殖業の閑散期に当たる冬場の設備活用による生産性向上など、ビジネス戦略を明確にしている点、さらに、暑さに強い種苗の開発は、気候変動による海水温の上昇への対策としても期待できる点が包摂性、展開性やSTIの活用として、高く評価された。水産資源の保全を目指すSDGs目標14だけでなく、気候変動に関する目標である目標13の達成につながる活動として、選考委員会において科学技術振興機構理事長賞にふさわしいと判断された。

<表彰イベント>
サイエンスアゴラ2021において表彰イベントを開催し、受賞取り組み概要の紹介およびパネルディスカッションをオンライン形式で実施します。
日時:令和3年11月3日(水・祝)19時00分~21時00分
形式:オンライン開催(事前登録制)
https://www.jst.go.jp/sis/scienceagora/2021/session/03-b19.html

<本件に関するお問い合わせ先>
株式会社Smolt PR担当
メールアドレス:info@smolt.co.jp

リリース元:SMOLT
URL:https://www.smolt.co.jp/


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