Sollers Consulting/保険業界2024年の展望に関するレポート公開

~データマネジメントの強化とクラウド活用が鍵~

ソラーズコンサルティング株式会社(本社所在地:ポーランド、マネージングパートナー兼共同創業者:ミハウ・トロヒムチュク、以下ソラーズ)は、保険業界2024年の展望に関するレポート「Against the Wind」(原題)を公開しました。再保険コストの高騰と保険金インフレの継続的な影響により、保険会社はビジネスモデルの再定義を迫られています。デジタル変革においては、プロセス自動化への取り組みがさらに加速すると予測されます。その実現のため、クラウドベースのソリューション導入やデータマネジメント機能の強化が、保険会社のデジタル戦略の焦点となると見込まれます。

本レポートでは、2024年も保険会社は引き続き保険金インフレへの対応に追われることになることを強調しています。異常気象と気象災害の増大と再保険への依存度の高まりは、再保険コストの高止まりを招き、各社の財政を圧迫しています。その対応措置として、業務効率化が喫緊の課題となっています。AIの利活用に期待が膨らむ中、その効果を最大限に発揮するため、保険会社ではデータマネジメントの強化とクラウド導入をデジタル戦略の主軸とする動きが見られます。EUの法的規制やブループリント・ツーによるロンドン市場の近代化などに後押しされるように、グローバルな規模でのデータ主導のビジネスモデルが推進されることでしょう。

ソラーズのチーフ・セールス・オフィサー、ニールス・ザイデルフェルトは、「AIは保険ビジネスを根本的に変えようとしています。ただ、それを活用するには、ITインフラへの投資が前提条件となります。保険会社は保険金支払いコスト削減の戦略を強化し、保険募集や引受業務の自動化を通じて費用対効果の高いビジネスモデルの確立に注力するでしょう。」と述べます。
2年連続で保険料の値上げが続き、市場の勢いは鈍化すると予想されます。一方で日本の保険会社の海外事業活動は、国内事業よりも速いペースでの成長が見込まれています。 デジタル変革に向けた取り組みが進む中で、日本の保険会社の海外子会社や日本に進出しているインシュアテック企業が国内保険市場の変革に少なからず刺激を与えるものと推測されます。

ソラーズのマネージャー兼日本事業統括のイェレミ・ナザルックは次のようにコメントを寄せています。「業務効率化と顧客ファーストなサービス提供の実現のため、データドリブンなアプローチの模索する動きがさらに活発化するでしょう。一方で、アジャイル型のITマネジメントやDevOpsを受容する組織文化への変革やIT人材の確保・育成といった積年の課題にも取り組みを強化すると考えられます。」

来年は、アメリカの大統領総選挙および高い確率で実施されるであろうイギリス総選挙の世界に与える政治経済への影響が、保険に関する諸規制にも及ぶと考えられます。加えて、EUはデータ利用やAIに関する法的枠組み構築に向けた取り組みを加速させると見られています。これらの動きは、当事者国のみならず各国保険市場に直接的な影響をもたらすでしょう。

本レポートは、各種統計およびヨーロッパ、アメリカ、アジア太平洋地域における15の市場にて当社独自で行った業界エキスパートや専門家の方々への聞き込みや意見交換に基づいて作成 されています。

保険業界2024年の展望に関するレポート 「Against the Wind」レポート全文(英文のみ)は下記のリンクよりダウンロードいただけます。
https://sollers.eu/ja/insights/insurance-industries-report-2024/

リリース元:Sollers Consulting
URL:https://sollers.eu/ja/


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