tokyowebtv/11/25先行上映2023/1/9~20高円寺シアターバッカス

『Life work of Akira Kurosawa』

映倫「次世代への映画推薦委員会」推薦映画に選定された黒澤明監督のドキュメンタリー映画『Life work of Akira Kurosawa黒澤明のライフワーク』(監督:河村光彦 撮影:谷口裕幸 91分)が東京都内の映画館で上映される。場所は高円寺シアターバッカス(〒166-0002 東京都杉並区高円寺北2丁目21−6 レインボービル 3F
電話: 03-5364-9785)。
上映スケジュールは13時、15時、17時、20時の1日4回。入場料は大人1500円に対し大学生以下が500円と、お得になっている。
海外では未だ人気が衰えない黒澤明監督も、日本国内ではすっかり忘れられた存在になりつつあるのが現実だ。これは由々しき事態といえる。
また、黒澤監督を良く知るはずの団塊世代が抱く監督のイメージは、直ぐに怒って怒鳴る暴君。過去にマスコミは、黒澤天皇と揶揄してきた。しかし、それは真実の人物像ではなかったことが今回の映画で明らかとなる。
1984年から1985年の1年間カメラは密着し、映画『乱』の撮影現場で見せた黒澤監督の優しくて善良な人間性を浮き彫りにする。
例えばこんなシーンが紹介される。
一文字次郎を演じた根津甚八が長い芝居どころで台詞を詰まらせてリハーサルの段階で先に進まなくなる日があった。一般に知られている黒澤監督のイメージなら、ここで俳優を怒鳴りつけて撮影を中止してもおかしくない状況だ。ところが実際はまるで違っていた。馬上で井川比佐志さん演じる鉄と口論になるこのシーンの稽古を、馬を降りた状態で行う時間をたっぷり与えたのだ。その稽古中、黒澤監督は次郎の仕草を追加指導して、台詞が入るまでじっと耐えていた。
また、映画冒頭の一文字家幕屋のシーンでは、準備段階の幕を張る作業に黒澤監督自らが率先して参加した。『ゴジラ』の監督で演出補佐の本多猪四郎監督や『七人の侍』のカメラマンでCカメラの中井朝一さんや『羅生門』から記録を務める野上照代さんも、幕を張るのを手伝った。セッティングが終わると役者を入れてこのシーン全体の稽古が始まった。
「作業をやめて皆よく見てて」と黒澤監督。スタッフ全員を集合させてリハーサルを見学させた。
6か月のリハーサルを行っているから、全体の流れは出来ている、と思いきや全くそうではなかった。
俳優の台詞は全部入っている。狂阿弥(ピーター)の狂言も決まっている。だが、「兎じゃ」という狂阿弥へのリアクションのタイミングや宴全体の雰囲気づくりを細かく指導して行く黒澤監督。時に狂阿弥の仕草を黒澤監督が演じて見せる。三郎の台詞を口にして、笑い方まで指導する。シーン全体が少しずつ出来上がり、スタッフ全体が笑いに包まれてリラックスしていく。その光景たるや、夢にまで見た黒澤劇場そのものだった。その日は曇りの天候が理由で撮影は行われず、稽古だけで終わった。
翌日晴天下で本番撮影が始まった。が、その前に黒澤監督が行ったのは狂阿弥の狂言動作の変更だ。前日まで決まっていた動きを、より滑稽なものに変えたのだ。とはいえ、なかなか動きが決まらない。何度やっても腰から扇子を抜く狂阿弥の仕草がしっくりこない。その間黒澤監督は一度も声を荒げることがなかった。常ににこやかに狂阿弥の動きを見つめていた。
そこでぼそっと一言アドバイス。「途中で回ってみたら?」その通りにやってみる狂阿弥。「これで出来た」と笑顔の黒澤監督。かくして、白い徳利に2本の扇子を立てて兎の耳に見立てる仕草が完成した。
「故黒澤明監督は、1998年に国民栄誉賞を受賞されました。
しかし国民はその人物像を知らず、誤解された印象で語られる現実があります。
海外では現在も黒澤明監督の高評価は根強く、若い世代にもブームは起き続けています。
私は当時の熱い撮影現場を体験させて頂いたひとりであり、この作品は黒澤明監督を知らない世代の共感共鳴を得ると信じております。
この作品が国内外で広く視聴されることで、映画作りに於ける黒澤組HOW-TOの価値が再認識され、更に黒澤明監督の価値が高く評価されると確信します。
黒澤明監督のリアルな姿にある価値を、この作品を通して共感共有頂けましたら大変幸せに存じます。」(河村監督談)

東京以外にお住まいで、劇場でご覧になれない方には、今流行のネット配信をお勧めする。
11月1日からTVODで配信中だ。
・Google Play/YouTube(有料配信) ・Amazonプライム・ビデオ ・U-NEXT ・J:COMオンデマンド ・ひかりTV ・VIDEX.jp ・MOVIE Full + ・ビデオマーケット ・GYAOストア ・楽天TV ・dtv等で24時間鑑賞が可能だ。
年末からAmazonでDVDも3800円で販売される。
『Life work of Akira Kurosawa』を観た後に、年末年始のお休みを利用して、『乱』等30作品に及ぶ黒澤映画をご家族で楽しんでもらいたい。

リリース元:tokyowebtv
URL:https://tokyowebtv.jp/


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