香港貿易発展局／香港開催の７つの展示会　約5万6000人のバイヤー来場

新たなビジネス価値を啓発　商談機会と経済活動を促進

香港貿易発展局主催の「香港ギフト＆プレミアム・フェア」、「ファッション・インスタイル」、「ホーム・インスタイル」、「香港インターナショナル・ホームテキスタイル＆ファニシング・フェア」、「香港国際印刷・包装展」、同時開催の「香港国際ライセンシング・ショー」、「アジア・ライセンシング会議（ALC）」は、130ヵ国・地域からバイヤー約5万6000人が香港コンベンション＆エキシビションセンターに来場し、成功裏に幕を閉じました。来場した約60％のバイヤーは、日本、中国本土、東南アジア諸国連合（ASEAN）、台湾、韓国、米国など香港地域内外からの参加者で盛り上がりをみせました。出展者とバイヤーの多くが、現地のインタビュー調査に対して「半年から18ヶ月以内にビジネスや売上がコロナ禍前の水準に戻る」と回答しています。
世界最大規模を誇る７つの主要な合同ライフスタイル展示会およびライセンスイベントでは、世界中の国と地域から4,100超の出展者が集結し、多種多様で創造性に富む製品が紹介されました。多くの出展者が会場での受注に成功するほか、サンプル製品への問い合わせなど数多くの商談が繰り広げられました。香港の入境に関する要件が完全撤廃され、リアル開催の完全復活となる同展示会には、巨大市場をもつ中国本土への販路拡大機会を模索する出展者が集うほか、日本を含む50の国と地域から200ものバイヤーミッション団が来場を果たし、世界中のバイヤーが集いました。アート、文化、エンターテインメント、デザインなど、550以上の多様なライセンシングプロジェクトやブランドが紹介された「香港国際ライセンシング・ショー」においても、世界のキャラクターの新たな魅力・価値を啓発するセミナーイベントが行われ、業界を超えてさらなるビジネスコラボレーションの可能性が促進されたほか、会場内に登場した人気ご当地キャラクターのくまモンは、多くの反響を呼びました。同時開催の「アジア・ライセンシング会議（ALC）」では、世界中から約30名の著名な専門家が一堂に会し、グローバルライセンシングの機会と戦略、ポストコロナ時代の消費者パターン、ライセンシング市場開発促進のヒントについて、業界トレンドについての知見が共有されました。知的財産権保護に関するセッションでは、熊本県香港事務所所長の板東良明氏が登壇、「くまモン」の成功例を紹介し、ロイヤリティーフリーマーケティングと関連する知的財産権の重要な利点について強調しました。

50％以上の出展者・バイヤーが成長見通しに楽観的
イベント会期中に行なわれた、約850人の出展者とバイヤーを対象に行われた現地インタビューでは、回答者の半数以上（52％）が、「検疫措置の緩和と世界的な出張の回復がビジネスと販売に好影響を与える」と予想し、70％近くは「6～18カ月以内にビジネスと販売が流行前の水準に戻る」と占っていることが明らかになりました。ほとんどのバイヤーが、展示会への参加地として香港（85％）および中国本土（60％）を最有力候補として挙げています。
北欧・西欧（21％）、ASEAＮ諸国 (15%)は「今後2年間の新たなターゲット市場」と捉える向きがあり、その成長見通しについて楽観的な見方が示されました。
商品トレンドにおいては、ホーム・インスタイルでは「洗練されたシンプルなデザイン」（41％）が、ギフトフェアでは「サステナブルな商品」（61％）が市場トレンドになると回答しています。最も成長が期待できる製品としては、ガーデニング、キャンプ＆アウトドア製品（24％）、エコフレンドリー製品（20％）、ヘルス＆ウェルネス製品（18％）、キッチンウェア＆テーブルウェア（18％）で、ギフトでは、サステナブルギフト（26％）、広告ギフト＆プレミアム（25％）、テックギフト（23％）が挙げられました。

新「文化・クリエイティブ・コーナー」　AIプロジェクト・サステナブル商品に注目
「香港ギフト＆プレミアムフェア」と「ホーム・インスタイル」は80社以上の出展者による全く新しい「文化・クリエイティブ・コーナー（Cultural & Creative Corner）」を立ち上げました。初参加の北京エナメルファクトリーの会長、謝燕華氏は次のように語っています。「文化・クリエイティブ・コーナーは、文化的な特徴を持つユニークな製品を探しているバイヤーの注目を集めました。香港や中国本土のバイヤーとも繋がりができ、長期的な協力関係を築きたいと考えています」
革新的なテクノロジーは、様々な産業に革命的な変化をもたらしています。ファッションの展示会の「InnoFashion」と「貿易サービス」に出展したストラタシス社（香港）の製品ディレクター、ガイ・シラジ氏は、今回の展示会について、同社の3Dプリント技術の露出を香港で高めるデビュー機会になったと語っています。「ブースを訪れた香港、インド、中国本土のバイヤーは、衣服、履物、帽子やバッグなどの高級アクセサリーに直接テキスタイルプリントを可能にする当社の3Dプリンターに強い関心を示していました。私たちは、ビジネスの展望に前向きです。この展示会は、アジアにおける当社の事業拡大を推進するための素晴らしいプラットフォームです」

会場受注型の合同展示会に来場者殺到
アパレル製品やガーデニング、ライフスタイル製品の調達を目的に来場した日本のミッションバイヤーもまた、本展示会における良質なグローバル出展者と高品質な製品、および新たな潜在的ビジネスパートナーとの商談機会について、絶賛の声が多く聞かれました。

イタリアのTVS　spa社の輸出エリアマネージャーであるテオ・タシアス氏は、本展示会は、同社の新たなエコフレンドリーなコレクションを世界のバイヤーや新しい販売代理店に紹介するのに素晴らしいタイミングであると語っています。会期中、同社はエクアドル、インド、カザフスタン、マレーシア、ロシア、シンガポール、米国、ベトナムなど、多くの国や地域の新しいバイヤーと繋がりを築きました。

ポーランドからのバイヤー、パウル・クリング氏は「ホーム・インスタイル」にて、中国本土、台湾、インド、韓国からの新しいサプライヤーに会い、中国本土の潜在的なサプライヤー6社を特定しました。「水筒、ガラス製品、食品用ジャー、収納箱に非常に興味を持ちました。サンプルと見積もりを送ってもらい、適切なサプライヤーには10万～20万米ドル（約1340万～2700万円）相当のトライアルオーダーを行う予定です」
ファッションアクセサリーを調達するために「ファッション・インスタイル」を訪れたイタリアのバイヤーであるエンリコ・バッサーニ氏もまた、次のように語っています。「現在、香港と中国本土の4つの新しいサプライヤーと、ジュエリーウォッチについて連絡を取り合っています。また、香港国際印刷包装展では、5つの優良パッケージングサプライヤーに出会いました。今回は、さまざまな種類の時計や包装用品に、合計約30万ユーロ（約4400万円）を検討しています」　
香港は中国本土に接し、アジア全域をカバーする地理的利点があり、創造性と知的財産権取引を促進する重要なハブとしての役割を担っています。四月のこれらの国際展示会、国際会議の成功をふまえ、９月は「センターステージ」、「香港ウォッチ＆クロック・フェア」など、より大規模な国際展示会を開催し、グローバルなソーシングハブとしての香港の役割を更に強化します。

香港ギフト＆プレミアム・フェア：http://bit.ly/3Eney6N　
ファッション・インスタイル：http://bit.ly/3XOGsj0　
ホーム・インスタイル：http://bit.ly/3IhrSuR　
香港インターナショナル・ホームテキスタイル＆ファニシング・フェア：http://bit.ly/3YJuJDL　
香港国際印刷・包装展2023：https://bit.ly/3MkrmzV
香港国際ライセンシングショー ＆　アジア・ライセンシング会議：https://bit.ly/3Agj8l4　

写真ダウンロード: https://bit.ly/40xa1qT　

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香港貿易発展局 (HKTDC) は1966年に設立された公的機関であり、香港の貿易の促進、支援、発展を担っています。香港貿易発展局は中国本土の13カ所を含めて世界50カ所に事務所を設置し、香港が双方向でのグローバルな投資とビジネスの拠点となるよう尽力しています。香港貿易発展局は中小企業を主な対象に、中国本土および国際市場におけるビジネスチャンスを創出するため、展示会、国際会議、ビジネス使節などを運営・実施しています。また、最新の市場分析や製品情報を、貿易関連のデジタルニュースなどのチャネルを通じて提供しています。
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