AIT/GCCによる「脱炭素アクションプラン」 翻訳Ver.1リリース!

気候危機への認識と意識を高め、持続可能なアートセクターをつくるためのアクション

AIT PRESS RELEASE 2023.10.11

AIT「芸術分野から考える、気候危機へのアクション」を開始

ギャラリー気候連合による「脱炭素アクションプラン」日本語翻訳版の第一弾をリリース!

NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/ エイト] は、気候危機と芸術、その影響に関する情報を、可能な限り広く人々と共有し、気候危機に関する認識と意識を高めていくためのアクションを行っていきます。

私たちの生きている時代はいま、気候危機問題の真っただ中にいます。アートは、産業のさまざまな垣根を超えて、人々の心に影響を与え、私たちが直面する問題に対して創造的な解決策を提供し、より広いシステムの課題や気候危機の原因に取り組む力を備えています。

芸術セクターから社会全体へ、ポジティブなメッセージを発信するための第一歩として、2023年5月、AITはイギリスで始動したギャラリーや芸術機関による気候危機アクション「ギャラリー・クライメート・コアリション [GCC] (ギャラリー気候連合)」の日本初の「アクティブ・メンバー」になりました。

AITは、芸術文化に携わる者として、私たちが活動する分野を持続可能にしていく責任があると考えます。そこで、GCCアクティブ・メンバーとしての活動に加え、気候危機とアートについてひろく考える場や国内外のネットワークをつなぐ場を創出することを目指し、以下の2つのアクションを開始します。
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⚫️AITによる2つのアクション

1)GCCによる「非営利団体・公共団体のための、脱炭素アクションプラン」の日本語翻訳の一部をリリース

GCCが2023年に発行した「Decarbonisation action plan for non-profits and institutions」(日本語訳:非営利団体・公共団体のための、脱炭素アクションプラン)は、気候正義の原則と最新の気候科学にもとづき、緊急かつ効果的な気候変動対策を行いたいと考えている非営利または公的な視覚芸術セクターの方々をサポートするために策定されました。

アートセクターに携わるさまざまなメンバーや団体が、それぞれ気候変動問題に対してどのように取り組むべきか、その目標などをわかりやすく確認し、実践するためのツールとして機能するものです。

AITは、GCCの協力を得て、文書の一部を抜粋したものを日本語に翻訳し、再構成をして公開します。今後、全文翻訳も予定しています。

◾️日本語版ダウンロードはこちら☞ [PDF]
https://www.a-i-t.net/admin/wp-content/uploads/2023/10/GCC_Decarbonisationactionplan_ver1_23oct7.pdf

◾️英語の原文はこちら☞ [PDF]
https://galleryclimatecoalition.org/usr/library/documents/main/gcc-non-profit-and-institution-dap-2023-final.pdf
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2)気候危機とアートのアクションについて共に考える仲間を募集中

AITは「気候危機とアートから考えるアクション」をテーマに、スタディーセッションやラウンドテーブルを不定期で開催しています(2023年6月〜)。
活動に賛同いただける方や今後のご案内を希望する方は、Google Formに入力をお願いいたします。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdYWKuwMDLrR2-kS6HJnhdaSWiW12jdiqAj2CDPlwLujFmK5w/viewform

スタディセッションは、現在少人数・招待制で行っておりますが、今後、一般公開のイベントなどの準備が整いましたら、ご登録いただいたみなさまに、順次ご案内を差し上げます。

日本で活動するギャラリスト、美術館やアートスペースのキュレーター、行政の文化政策担当者やアーティストなどを対象に開催。GCCによる気候危機への具体的なガイドラインを参加者とともに学ぶほか、海外の事例も参考にディスカッションを行っています。

今後、日本のアートセクターは、積極的な環境コミットメントをどう実践していくことができるのでしょうか。日本の文脈、環境への意識、文化セクターの取り組みやアート産業の現状を共有しながら、芸術分野から具体的にどのようなアクションを起こせるか、参加者とともに考えていきます。

[スタディセッション、ラウンドテーブル]
時期:不定期開催
会場:代官山AITルーム(東京都渋谷区)、都内ギャラリー ほか

対象:キュレーター、ギャラリスト、アーティスト、アート・マネージャーほかアート関係者や芸術分野のプロジェクトに携わる方

内容:ロジャー・マクドナルドとAITのグリーンチームによるGCCの紹介、参加者同士の意見交換(現在の仕事や活動に照らし合わせて、気候危機問題について考えます)

主催:NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ [AIT/エイト]

【サポートのお願い】
AITでは、気候危機とアートのプログラムを支援くださる個人・企業のみなさまを募っております。また、アートの体験や学びを通して気候危機について考える研修プログラムのご提案も承っています。ご検討の際は、otoiawase@a-i-t.net までお問合せください。
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⚫️ Gallery Climate Coalition(GCC)とは?
ギャラリー・クライメート・コアリション|Gallery Climate Coalition(ギャラリー気候連合)は、ロンドンを拠点とするギャラリストやアート関係者によって2020年に設立された非営利団体。深刻化する気候危機に対して、アート界ならではの対応策やガイドラインを打ち出し、新しい試みを続けています。賛同メンバーは800を超え、ベルリン、ニューヨーク、台湾、ロサンゼルスとイタリアの各都市でもGCC支部が活動しています。
(AITは2021年にGCCに加入)https://galleryclimatecoalition.org

⚫️ GCCの活動の目的
GCC (Gallery Climate Coalition)では、2030年までにビジュアルアートセクターの温室効果ガス排出量を最低50%削減すること、そして「ゼロウェイスト(ゴミをゼロにする」実践を促進することを主な目標として掲げています。持続可能な芸術セクターをつくり上げることがGCCのビジョンです。

⚫️ GCCの「アクティブ・メンバーシップ制度」について
GCCは、加入メンバーのうち、環境責任に向けて効果的なステップを踏んでいる組織や個人に対して「アクティブ・メンバー」として正式に認可する取り組みを2023年春より開始しました。2023年5月10日に第一弾のアクティブ・メンバーを発表しました。この取り組みは、環境責任に向けて効果的なステップを踏んでいる組織や個人を称えることを目的としています。2022年のアクティブ・メンバーには、78のアートギャラリー、美術館、NPOや団体が名を連ねています。なかにはアートバーゼルやフリーズ、クリスティーズ、MoMA、カムデン・アーツセンターやテート美術館があります。日本からは、AITがアクティブ・メンバーとして登録されました。
アクティブ・メンバーは、以下の3つの主要なアクションを組織で実践することが求められます。https://galleryclimatecoalition.org/active-membership/

・CO2eレポートまたは監査の実施
・組織内のグリーンチームの設立と運営
・環境責任ステートメントの公開
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⚫️ AITとは
現代アートと視覚文化を考えるための場作りを目的として、2001年に設立したNPO団体。(2002年法人化)。個人や企業、国内外の文化機関、財団あるいは行政と連携しながら、現代アートの複雑さや多様さ、驚きや楽しみを伝え、それらの背景にある文化について話し合う場を、さまざまなプログラムを通じて創り出しています。現代アートの教育プログラムをはじめアーティスト・イン・レジデンス事業、展覧会、ワークショップ、シンポジウムなどを手がけ、これまでの知識や国際的なネットワークの蓄積を活用して、先駆的、独創的、国際的なプログラムを提供します。https://www.a-i-t.net

AITによる環境責任声明(ERS)
https://www.a-i-t.net/admin/wp-content/uploads/2023/06/AIT_Emvironment_Statements_202306.pdf

AITの2022年カーボン監査
https://www.a-i-t.net/blog/p12637/
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関連情報
申込受付中【シンポジウム】信州Arts-Climate Camp〈会議〉第3回
「地球の今、美術館の明日 〜持続可能な未来をめざして〜」(AITが登壇します)

日時 2023年11月23日(木・祝)13:30〜16:00
会場 長野県立美術館 
入場無料 *予約制/オンライン配信有

【講演】「ギャラリー気候連合の実践と、求められる転換」
塩見 有子(NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT]理事長)
【ディスカッション】「サステナブルな長野県のアート/ミュージアムに向けて」
出演:塩見有子、金井直(信州大学人文学部教授/信州ACアドバイザリーボード)、ロジャー・マクドナルド(AITプログラムディレクター/信州ACアドバイザリーボード)、松本透(長野県立美術館 館長)、中嶋実(小海町高原美術館 学芸員/シンビズム ワーキンググループ長)

主催:信州アーツカウンシル、信州大学人文学部、長野県立美術館、一般財団法人長野県文化振興事業団、長野県令和5年度文化庁文化芸術創造拠点形成事業

詳細・申し込みはこちら https://note.com/artsclimate_camp/n/n3e442acaf12f
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関連イベント
申込受付中【アート講座】TOTAL ARTS STUDIES2023 秋冬プログラム
ロジャー・マクドナルドによる「ディープ・ルッキングーエネルギー論とアートスペースの未来」
AITの教育プログラム「TOTAL ARTS STUDIES」では、秋冬プログラムとして、不安定な時代の中、アートへの深い観察が人間の意識をどのように拡張してきたか、未来を切り拓くヒントを探るアート講座を開催します。セッション内では、気候危機と社会規範の分断の時代における「芸術とアートスペースの未来」についても考えます。

インストラクター:ロジャー・マクドナルド(TOTAL ARTS STUDIES プログラム・ディレクター / フェンバーガーハウス館長)
日程 2023年10月24日(火)、10月31日(火)、11月7日(火)全3回
会場 代官山AITルーム(東京都渋谷区)
料金 ¥28,500(税込)定員あり、先着順
* 料金には、レクチャー代金のほか、オンデマンド・アート講座TASプレミア「崩壊の時代の芸術体験」コース(全24レクチャー / ¥13,200相当)、各セッションにつき1ドリンクが含まれています。

主催 NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ

詳細・申し込みはこちら https://www.a-i-t.net/events/13967/

[ 本プレスリリースに関するお問い合わせ ]
NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]
Green Team
Email otoiawase@a-i-t.net

リリース元:AIT
URL:https://www.a-i-t.net/


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