Alpha Contemporary/榎本マリコ、飯島秀彦など日韓アーティスト3人のグループ展、「ある感覚」展開催中

異質な感覚を呼び起こし、想像力を膨らませてくれる作品達を紹介

このたび Alpha Contemporary は、『ある感覚:イ・ウリム、飯島 秀彦、榎本マリコ』を 2024 年 4 月 10 日 より 5 月 2 日まで実施する。

現在、私達は激しい時代の転換期に生きている。今を生きる人たちが経験しなかったパンダミックを経験し、急速にデジタル化や監視が進み、社会と経済のパラダイムが大きく転換して行く過渡期に置かれている。

このような変化の中を生きながら、この変化に対して、私達はどれほど本能的な異質感を覚えているのだろうか。

どの時代にも転換期には、戸惑いや不安、そして慣れていないものへの警戒、まだ起きていないことへの期待と想像を経て、受け入れがあった。この異質なものを察知する感覚やその感覚からさらに進んだ想像力は、人間の生存のための原初的な本能である。無意識の中に隠れている違和感から来る不安により、私達は、言語化されていない危険を感知し、自分を守ることができる。またこの不安は、真実を追求することを促す。

押し寄せて来る変化の波にのまれないために、自分を守る原初的な感覚を武器のように研ぐ必要がある。
それが異質感や違和感へのセンサーであり、そのセンサーから真実を求めて、様々な想像にも繋がる。

今回の展示では、異質な感覚、未知なものへの不安な感覚を呼び起こし、さらに観る者の想像力を膨らませてくれる作品達に出会える。絵画という視覚媒体ほど、この感覚を覚ましてくれるいい媒体はない。

現実と超現実を共存させたり、対象を写実的に描きながらも非現実的な雰囲気を演出したり、対象の形を変形させ、可愛さと嫌悪さを共存させたりなど、独自な創造力と発想で、異質な雰囲気と印象を作り出している日韓アーティスト3人を紹介する。

イ・ウリム(韓国、b.1972)は、写実主義の技法で設定された森、階段、野原、湖などの現実的な空間に、夢を見ているような人物と動物を配置して、現実と超現実の境界、自然と人間の媒介地を描いて来た。現実の経験を現実と非現実が曖昧に共存している空間での心理的な画面へ変換される。イの画面で見られる花柄ワンピースを着た後ろ姿の女性、キャンバスの外を見ているような無表情の男性、またそれぞれ違う方向を見ている動物など、イの重要なアイコン達は、作品の空間の中で、実在するように見えて、形と構造が妙に歪んでいる。こういった現実と超現実の絶妙な境界が観る者をイのユニークな作品世界へ引き込み、鑑賞者に本人だけの想像と解釈を呼び起こす。

イは、現在韓国の大丘にアトリエを構えて、作品活動を行っている。嶺南大学美術学部絵画科を卒業し、同大学一般大学院絵画科を卒業した。

イの作品は、ソウル市立美術館、クムホ美術館、大丘美術館、ハナ銀行本社、国立現代美術館 美術銀行、韓国ヤクルト本社、93 人物美術館、ホワイト ブロックアートセンターなど、韓国国内外の主要機関及び団体に所蔵されている。

飯島 秀彦(日本、b.1999)は、可愛らしさと嫌悪感が共存している独自な画面を作り出す。

無機質にも有機質にも見えるぬいぐるみをモチーフにして、常に可愛らしさや嫌悪さ、善悪が共存している人間性や事柄の両面性を表現する。木・コンクリートブロック・ぬいぐるみといった一貫性のないモチーフを画面上に一緒に配置させ、どこか不安定さと違和感を思い起こす。また、偶発的な技法と計画的な技法を混ぜ合わせ、融合させることで相反する善悪の釣り合いを表現する。

飯島は、2023年愛知県立芸術大学美術学部デザイン・工芸科デザイン専攻卒業。2021年及び2024年『100人10』コンペティション選出された。2022年『Independent Tokyo 2022』グランプリ、『WATOWA ART AWARD 2022』入賞し、早くから才能を認められた。2023年ホワイトストーンでのグループ展を含む各地のグループ展のほか、オランダ、台湾のアートフェアに出展した。

榎本マリコ(日本、b.1982)は、植物や動物を女性の身体と一体化させるなど、異質的な対象の組み合わせにより、視覚的な違和感と神秘的な雰囲気を作り出す。

これらは、榎本のたわいない日常の中での心的瞬間を、現実では起こりえないシュールな画面へ組み換えたものである。

榎本の作品は、極日常的な瞬間をひらめきや多様な解釈を呼び起こす画面に変え、単純に観る作品ではなく、創造性を刺激し、私達の日常を新しい視点で眺めさせる。

榎本は、日本画家であった祖父母の影響もあり、幼い頃から自然と絵のある環境で育った。独学で絵を学び、 国内外のグループ展や個展で作品を発表しつつ、数多くの書籍の装画など幅広い業種での作品を手がけている。

■展示概要

□会期|2024 年 4 月 10 日(水)~5 月 2 日(木)

□時間|水曜―土曜 12 時―18 時 (日、月、祝日:休廊)  ※火曜:前日 18 時までにメールでの事前予約制

□会場|Alpha Contemporary

□入場|無料

□お問い合わせ|infoalphacontemporary@gmail.com

■Alpha Contemporary(アルファ コンテンポラリー)

Alpha Contemporaryは、同時代性に関しての独自な視点を持って、国内外のアーティストを日本と世界に向けて紹介する。また、作品のみならず、作品の製作プロセスやコンセプト、アーティストからのメッセージをグロバールアートシーンへ共有する。

□住所|〒108-0073 東京都港区三田2-13-9 三田東門ビル8F
□営業時間|水曜―土曜 12 時―18 時 (日、月、祝日:休廊) ※火曜:前日 18 時までにメールでの事前予約制
□ホームページ| https://www.alpha-contemporary.com/ja
□Instagram|https://www.instagram.com/alpha_contemporary/

リリース元:Alpha Contemporary
URL:https://www.alpha-contemporary.com/ja


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